
女性の薄毛について
女性の薄毛の原因は大きく分けると、男性ホルモンが原因の男性型脱毛症と、髪の成長周期が関係する休止期脱毛症と、加齢変化の3つが考えられます。
女性型脱毛症
女性でも卵巣や副腎で作られる男性ホルモンによって生じるもので、前頭部や角額の後退がくる男性とは異なり、頭頂部が薄い脱毛となります。発症時期は30歳以降から始まり、性ホルモンの分泌が著しく変化する更年期前後で目立つようになります。
休止期脱毛症
病気や薬の使用や生活習慣の変化などの要因で、髪の成長周期が乱れて起きます。髪の毛は、通常、成長期→退行期→休止期のサイクルを経て、最後の休止期になると抜けていくのですが、この休止期の抜ける量が通常以上に増えるのが休止期脱毛症です。精神的ストレスや出産後脱毛が典型的ですが、甲状腺機能異常や膠原病や降圧剤や精神科の薬などの服用でも起きます。また生活習慣の変化による脱毛で最近目立つのが急激なダイエットによる影響で、鉄欠乏性貧血や亜鉛欠乏症などが引き金となって起きています。
加齢変化
病的な変化ではなく、頭部全体の毛の密度の減少と、毛が細くなるものです。高齢になると、休止期の毛の割合が増え、毛の成長速度も減り、毛周期が変化して起こると考えられています。
男性の薄毛について
思春期以降の成人男性に発症する薄毛の原因は、男性ホルモンのテストステロンが、毛乳頭でさらに強力な男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)に変化することで起こります。
この強力な男性ホルモンが毛母細胞に運ばれ毛根の細胞分裂を止めてしまい、数年かけて太く成長するはずの髪の毛が十分に成長できず、細く短いうぶ毛のようになってしまい、やがてこの細く短いうぶ毛も抜けて地肌が見え始めます。
また、頭皮表面の過剰な皮脂には、テストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5-αリダクターゼ酵素が多くあり、これが脱毛を促進しているのではないかとも考えられています。

外用剤
- 女性の薄毛には2%ミノキシジル外用
- 男性の薄毛には5%ミノキシジル外用
内服薬
- 女性の薄毛にはミノキシジル内服やパントガール内服やビビスカル内服やエクエルの内服
- 男性の薄毛にはプロペシア(フィナステリド)内服やザガーロ(デュタステリド)内服やミノキシジル内服
育毛メソセラピー
ミノキシジルや細胞成長因子を、極細針を使用して1cm間隔で、頭皮皮下に直接注入していきます。治療期間は2週間間隔で6か月です。施術後当日の洗髪はできませんので、洗髪してからご来院ください。


