
当院でのニキビ治療について
「10代、20代の方々のお肌にニキビ痕を残さないこと」を目標に、当クリニックでは、保険適応の過酸化ベンゾイル(デュアック配合ゲル・ベピオゲル・ベピオローション・エピデュオゲル)やアダパレンゲル(ディフェリンゲル)によるニキビ治療を中心に診療しています。初診では、院長によるカウンセリングと診断、治療説明となりますので、マイナンバーカードや保険証を必ずお持ちください。ニキビに関するお悩みや日頃のケア、どんな時にニキビができるかなどを詳しく伺って、おひとりおひとりに合わせた治療をご提案します。
実は、当クリニックでニキビ治療を行っている患者様のうち、約20%は「肌荒れが気になる」という理由でご来院されています。診察して炎症のないニキビ「面皰」が原因であることを告げると「この肌荒れはニキビだったんですか?」とほとんどの方が驚かれます。
こうした段階のニキビは、面皰から赤ニキビへ、さらに黄色ニキビへと悪化し、ニキビ痕が残りやすくなってしまいますし、ニキビ痕になると長い期間と高い治療費が必要になってしまいます。

「肌荒れや赤みが少し気になる」という段階で皮膚科を受診し、ニキビ治療を行うことをお勧めします。
治療を開始して約3ヵ月はデュアック配合ゲルや抗菌剤による赤ニキビの治療をし、その後少なくとも半年はベピオゲル・ベピオローション・エピデュオゲル・アダパレンゲルなどの面皰治療薬を中心とした維持療法をして、ニキビ痕を予防していきます。
治療法について
当院のニキビ治療は、まず保険診療を実施し、患者さんがご希望の場合に限り自由診療をご案内いたします。
保険適用治療
- 内服薬の抗生剤
ビブラマイシン・ミノマイシン・ルリッド・ファロムなど - 漢方薬(当院が最も力を入れている治療です)
荊芥連翹湯・桂枝茯苓丸加薏苡仁・十味敗毒湯・清上防風湯・排膿散及湯・柴苓湯・黄連解毒湯など - ビタミン剤
- 面皰治療薬
デュアック配合ゲル・ベピオゲル・ベピオローション・エピデュオゲル・ディフェリンゲルなど - 抗菌剤の塗り薬
ゼビアックスローション・ゼビアックスクリーム・ダラシンゲル・ダラシンローション・アクアチムクリーム・アクアチムローションなど
自由診療(自費治療)
- ケミカルピーリング+イオン導入
ケミカルピーリングは、お肌にグルコール酸やサリチル酸などの薬剤を塗り、その作用によって角質の一部や毛穴の詰まりを取り除く治療法です。ピーリング後に行うイオン導入は、微弱な電流を使ってビタミンC等の有効成分を肌の深部まで届けます。 - ロングパルスアレキサンドライトレーザー照射(レーザーフェイシャル)
難治性のニキビや嚢腫タイプのニキビに、月に1回合計6回ほど照射で、改善を見ることが多いです。 - ロングパルスヤグレーザー照射
ニキビ痕の赤み・瘢痕に、月1回合計6回ほど照射で、改善をみることが多いです。 - 光治療
光と熱でアクネ菌の殺菌や抗炎症作用で、ニキビ痕の赤み改善効果が期待できます。 - 化粧品
ニキビやニキビ痕の赤みにAPPSなどのビタミンCローション、面皰治療薬が使えない方や妊娠中・授乳中の方にはアゼライン酸配合の化粧品(AZAクリア)をお勧めすることもあります。
エピデュオゲルの塗り方について
ディフェリンゲルの塗り方について
ベピオゲルの塗り方について
酒さ
酒さについて
酒さは、「赤ら顔」ともよばれ、鼻や頬、額などに赤みやニキビのような症状が出る病気です。皮膚の症状に加えて、ほてりやヒリヒリ感なども見られます。30~50歳代に発症しやすく、男性より女性に多い傾向があります。
酒さの種類は大きく4つに分けられます。
酒さの種類
- 紅斑毛細血管拡張型
- 丘疹膿疱型
- 鼻瘤
- 眼型
酒さの原因遺伝子があるとは言われていますが、詳しい原因は明らかになっていません。また酒さを悪化させる要因がたくさんあり、その要因は患者さんによってさまざまです。日光や高気温・低気温などの外部環境、精神的ストレスや食べ物や医薬品などによる体の内部環境など、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。
酒さの対処法は、治療、悪化因子を避ける、スキンケアの3本柱です。
治療として、塗り薬のロゼックスゲルというメトロニダゾールゲルが保険適応になりました。また、丘疹膿疱型にはビブラマイシン内服が、紅斑毛細血管拡張型には越婢加朮湯などの漢方薬の飲み薬も効果があります。自費にはなりますが、ロゼックスゲルが無効の時はロート製薬のアアゼライン酸ゲルのAZAクリアや、リビジョンスキンのC+CorrectingComplex30%も効果があることがあります。
また、当院のIPL治療(光治療)のライムライトや、レーザー治療のYAGレーザーも効果があることがあります。
悪化因子を避けるのは、自分にとって症状を悪化させるものを見つけ、できるだけ避けることが大切です。また、スキンケアは、刺激の少ないスキンケア用品を選び、皮膚を清潔に保ち、保湿を心がけ、紫外線を防ぐことが大切です。




