GentleMaxPro【ロングパルスアレキサンドライトレーザー】シミ治療
ロングパルスアレキサンドライトレーザー(米国キャンデラ社製Gentle Max Pro)という主に脱毛や表在性のシミなどを治療する目的に開発された医療用レーザーです。
皮膚にレーザーが当たっている時間は1000分の3秒と短く、またダイナミッククーリングデバイスという表皮を守るための冷却ガスが照射直前に噴射されるため、表皮を痛めることなくレーザーがターゲットのメラニンに吸収され、ダメージが少なく安全です。このレーザーは、表皮を守りながらメラニン色素に吸収されやすいという特性を生かし、皮膚の異常メラニンだけにレーザーが反応し、シミの色を徐々に薄くしていくことができます。
このレーザー治療は、シミについてはメラニンの濃さや深さなどによって反応が違ってきますので、すべての症例が1回の治療で完治するわけではありません。3回程度の治療を目安に徐々に薄くしていきます。また、患者様ご自身による照射前・後のお肌のケアが大変重要になります。このレーザー治療の効果をより良くするために、下記の注意点や予想される効果・副作用についてよくお読みになっていただき、治療を受けられるかどうかをご自身でご判断ください。
《施術期間中の禁止事項》施術前後3週間の日焼けは禁止です。
- <シミ治療前>
- <シミ治療後>
- <初診時>
- <レーザーフェイシャル3年後>
《照射前の注意》
照射前の日焼けは禁止です。日焼けした肌では副作用が強く出る可能性がありますので、日常から日焼け止めなどを使用して日焼けをふせいでください。
(足や手などを治療する場合も同様です。長袖・ズボンなどで遮光してください)
顔にレーザーを照射する場合、お化粧が残っているとレーザー光を過剰に吸収してしまう可能性がありますので、照射前は必ずお化粧をきれいに落としてください。
化粧水・乳液・日焼け止めだけの場合でもすべてを洗い流すか拭き取ってください。
手足に日焼け止めを塗っている場合も治療前に拭き取ってください。
《照射中の注意》
治療部位に1秒ごとにレーザーを照射していきます。軽くゴムで弾かれる感じです。
慣れるまでは、ゆっくり当てていきますので、照射中は絶対に動かないでください。
照射部位は赤みを帯び、熱感が出てくると思いますが予想される経過ですのでご安心ください。特に痛みを感じる、ヒリヒリするなど違和感がある場合はお申し出ください。
治療中は目を守るゴーグルをかけていただきます。レーザー照射中は絶対に外さないように、また直接レーザーを見ないようにしてください。
光に敏感な方は、照射部位全体に赤い発疹が出る場合があります。
これはアレルギーである「光」を一時的にたくさん当てたためです。一過性の現象ですので心配いりませんが、痒みが強い場合などはお薬を処方いたします。
《照射後の経過と注意・予想される一時的な副作用》
顔全体(フェイシャル)の場合
治療が終わりましたら、数分患部を冷却します。
赤みがひいたら通常のお化粧をされて結構ですが、肌がデリケートな状態ですのでゴシゴシこすったりしないようにしてください。
日焼けは厳禁ですので、日焼け止めを必ずご使用され、傘や帽子などで遮光をされてください。
お帰りにクリームの薬をお渡しします。赤みが続いたりヒリヒリするようでしたら、1日2回程度でスキンケアの最後に薄く塗布してください。
稀に、治療5~7日後にぶつぶつが出てくることがあります。吹き出物が出たような、または肌荒れしたような状態です。せっかく綺麗になるために治療をしたのにびっくりされるかもしれませんが、これも治療過程のひとつです。そもそも皮下からでるべき皮脂(コメド)などがレーザー照射によりターンオーバーが早まり一斉に出てきているもので、長くて2週間ほどでおさまります。
★シミ部分照射の場合
治療が終わりましたら、数分患部を冷却します。
赤みがひいたら通常のお化粧をされても結構ですが、肌がデリケートな状態ですのでゴシゴシこすったりしないようにしてください。
日焼けは厳禁ですので、日焼け止めを必ずご使用され、傘や帽子、長袖、ズボン等で遮光をされてください。
照射部位は皮膚表面が炎症を起こしている状態で、赤黒い色になりますが心配はいりません。1週間位で照射部位にゴマつぶ状の黒いカサブタができます。決して無理にはがさないでください。
お帰りに軟膏の薬をお渡しします。次回来院まで(2週間程度)1日2回スキンケアの最後に薄く塗布してください。
10日から2週間くらいでカサブタが自然にはがれます。シミ治療の場合、その下には薄いピンク色の綺麗な皮膚が見えてきます。この状態が一番紫外線を吸収しやすい状態でもっとも注意が必要な時期です。日焼けをしてしまうと基に戻ってしまう可能性があります。これはレーザー反応による影響で治療前よりも一時的に色が濃くなって見える現象(炎症後の色素沈着)で、日本人の場合はよく見られます。しかし、一過性のもので、何もしなくても数ヶ月から半年できえますので心配ありません。担当医師の指示に従い、直接紫外線を浴びないようテープを貼ってその上から日焼け止めを塗るなど、日焼け予防に専念してください。また、色素沈着を予防する塗り薬やなるべく早く良くするための塗り薬を併用することもお勧めしています。
治療後、数日から1週間程度は照射部位が腫れて見えますが心配はいりません。レーザーは強く反応した場合、稀ですが一部水ぶくれになることがあります。また周りの皮膚よりも色が白くなって見える状態が続くことがあります(色素脱失)が、時間とともに目立たなくなっていきます。
《期待される効果など》
皮膚表面のいわゆるシミやソバカスであれば、色はかなり薄くなり目立たなくなります。ただ、シミのタイプや個人差によって効果に差も大きく、1回で劇的に効く場合とそうでない場合があります。2~3回の治療を目安にしてください。また、シミのように見える肝斑やイボが混在する場合、さらには皮膚の深い部分にあるメラニン治療は違う治療方法が必要となることがあります。
顔全体を照射した場合、うぶ毛もなくなり肌質の改善が期待できます。わかりやすく言うと、化粧のりが良くなる・くすみがとれる・毛穴が引き締まる・肌にはりが出るなどです。1ヶ月~2ヶ月繰り返し治療を続けることでアンチエイジング(若返り)効果がでます。