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湿疹・皮膚炎– アトピーや乾癬、かぶれなどのトラブルは早期治療が肝要です。 –|世田谷区成城学園前駅すぐのかくた皮膚科クリニック

目次

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎は、痒みのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返します。

「皮膚のバリア機能の異常」「アレルギー炎症」「かゆみ」という3つの要素がお互いに関連して発症すると考えられています。アトピー性皮膚炎患者さんの皮膚の内部では、サイトカイン(免疫システムに関わるタンパク質。体に炎症を引き起こす物質)が通常よりも増え、アレルギー炎症が起きています。

産生されたサイトカインが免疫細胞(免疫をつかさどる細胞)の表面にある受容体という部分に結合すると、さらにサイトカインが過剰に作られてしまい、皮膚のさらなる炎症やかゆみが引き起こされ、皮膚状態の悪化につながります。

当院での治療法

薬物療法

塗り薬などの局所療法と飲み薬や注射剤のような全身療法があります。

  • 局所療法
    基本はステロイド外用剤と保湿剤。非ステロイド外用剤の塗り薬としてプロトピック軟膏(免疫抑制外用剤)・コレクチム軟膏(外用JAK阻害剤)・モイゼルト軟膏(PDE4阻害剤)
  • 全身療法
  • 内服薬:抗ヒスタミン剤・ステロイド剤・シクロスポリン・漢方剤・JAK阻害剤(オルミエント・リンヴォック・サイバインコ)
    注射剤:デュピクセント・ミチーガ・アドトラーザ
    *シクロスポリン・JAK阻害剤内服・注射剤は当分の間・大学病院ご紹介となります。

スキンケア

入浴やシャワーで汚れを落とし、皮膚の清潔を保ち、保湿して潤いを保つ。


原因や悪化となる因子への対策

原因や悪化となる因子を見つけ、可能な限り取り除く。

  • 悪化の因子
    汗・ストレス・ハウスダスト(ダニ・カビ・ほこり)・化学物質(化粧品・金属・消毒薬)・紫外線・アレルゲンなど(ビュー39などのアレルギー血液検査などの施行)

蕁麻疹(じんましん)

突然、赤み(紅斑)を持った小さな皮膚のふくらみ(膨疹)ができる病気で、24時間以内に消えることが多いですが、別の場所に現れてはまた消えることを繰り返します。またムズムズする痒みを持つことが多いです。

主な原因

アレルギー性

食べ物・食品添加物・薬・ほこり・花粉

物理的刺激

圧迫・摩擦・寒さ・暑さ・日光

自律神経系の乱れ

不安・疲労・ストレス・発汗

接触性

金属・化学物質・香料

感染性

細菌・ウイルス

当院での治療法

原因不明のことも多いですが、原因として、アレルギー性(食べ物・食品添加物・薬・ほこり・花粉)物理的刺激(圧迫・摩擦・寒さ・暑さ・日光)自律神経系の乱れ(不安・疲労・ストレス・発汗)接触性(金属・化学物質・香料)感染性(細菌・ウイルス)などがあげられます。

治療の基本は、抗ヒスタミン剤の内服です。症状が酷いときや呼吸困難などがあるときはステロイドの注射も考慮します。血圧低下などのアナフィラキシーショックを起こしている場合はエピペンの注射も考慮します。ゾレアの注射を考慮する重症の方は、大学病院をご紹介します。

接触性皮膚炎(かぶれ)

接触性皮膚炎(かぶれ)について

何らかの物質に触れて、その部位に一致して赤みや痒みが出る病気です。
かぶれの原因になる物質は様々で、原因物質を特定して、その物質に触れないようにすることが重要です。

皮膚炎の種類

機序として、アレルギー性接触皮膚炎と刺激性接触皮膚炎があります。            

アレルギー性接触皮膚炎

初めて接触した物質では発症せず、痒みが強く、原因物質と触れた部位を超えて皮膚炎が広がります。

刺激性接触皮膚炎

毒性により誰にでも起こりうる、原因物質と触れた部位にのみ起こる皮膚炎です。おむつ皮膚炎や主婦湿疹は刺激性接触皮膚炎と考えられています。

当院での治療法

治療の基本は、接触源を断ち、強めのステロイド外用剤と抗ヒスタミン剤、時にステロイド内服が必要な事があります。
ヘアダイでかぶれる方に、アクセーヌナチュリエヘアカラーNのご用意があります。化粧品でかぶれる方は、アクセーヌをご紹介しています。

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)について

頭の生え際や、顔の皮脂の多い部位に、黄色から銀白色のフケのようなものを伴った赤みが生じる皮膚炎です。痒みを生じる場合もあります。
新生児・乳児期に生じる「乳児型」と思春期以降にみられる「成人型」があります。乳児型は一過性であり、正しいスキンケアによって自然治癒します。成人型は一度発症すると、良くなったり悪くなったりを繰り返し、多くは慢性的な経過をたどります。成人型は40~50歳代以降の男性に多く見られます。
原因は、皮脂を好む常在菌のマラセチア菌というカビの関与、ビタミンB群の不足、乾燥、ストレス、肥満などが重なって発症すると考えられています。

当院での治療法

治療は、「薬物療法」と「生活習慣の改善」です。

薬物療法

炎症を抑えるステロイド外用剤と、抗真菌剤外用を組み合わせます。痒みが強いときは抗ヒスタミン剤の内服、皮脂の分泌抑制にビタミンBの内服も考慮します。


生活習慣の改善

睡眠不足や過労、ストレスは症状を悪化させます。規則正しい生活を送るようにしましょう。また、動物性脂肪を避けたバランスの良い食事を取り、アルコールやタバコを控えましょう。

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)について

「炎症性角化症」という病気に分類され、「皮膚の炎症」と「表皮(皮膚の一番外側の層)に新陳代謝の異常」の2つの側面を持つ病気です。

皮膚から少し盛り上がった赤い発疹の上に、銀白色の垢(鱗屑)が付着し、ポロポロとフケのように剥がれ落ちます。頭部、肘、膝など擦れやすい部分や刺激を受けやすい部分によく見られ、全身に広がることもあります。約60%の患者さんは、爪にも症状が見られます。

原因はまだ不明ですが、体質的な要素(遺伝的素因)に、気候、ストレス、風邪、喫煙、飲酒、食生活などの外的因子と、糖尿病、脂質異常(高脂血症)、肥満などの内的因子が加わって発病すると考えられています。

当院での治療法

治療方法は、大きく分けて、外用療法・内服療法・光線(紫外線)療法・生物学的製剤の4つの方法があります。

外用療法

主にビタミンD3外用剤、ステロイド外用剤、およびこれらの配合剤が用いられます。最近では、配合剤が使いやすく、マーデュオックス軟膏やドボベットフォームなどを使われる方が多いです。

内服療法

  • レチノイド(チガソン)
    表皮の角化異常を抑え、正常な表皮を再形成します。副作用として手足の皮剥け・口唇炎、催奇形性があり、服用中止後も、男性は6か月、女性は2年間の避妊が必要です。
  • シクロスポリン(サンディミュン・ネオーラル)
    感染の発症や悪化の一つに免疫作用の過剰な働きがあり、その免疫を抑える薬です。副作用として、血圧上昇・多毛・腎機能低下があります。
  • アプレミラスト(オテズラ)
    免疫に関わる細胞に存在するホスホジエステラーゼ4(PDE4)という酵素の働きを抑え、過剰に発現している炎症を起こす物質を抑える働きがあります。副作用として、吐き気や下痢などがあります。当院では、この薬を積極的に処方しています。
  • メトトレキサート(リウマトレックス)
    葉酸の働きを抑えて炎症を鎮める、免疫抑制剤です。副作用として、消化器障害・肝機能障害・催奇形・間質性肺炎・流産などがあるため、服用中・服用中止後 女性は1月経周期、男性は3か月の避妊が必要です。しかし、当院では、副作用のほとんどない、ビオチン療法を積極的にしています。

光線(紫外線)療法

PUVA療法・ナローバンドUVB療法などがありますので、必要な方は大学病院をご紹介しています。小範囲なら当院で、エキシマライトのご用意があります。

生物学的製剤

生物が産生するタンパク質をもとに作られた薬剤で、現在皮下注射と点滴の2種類があります。いずれも免疫機能に関与する特定のサイトカインや受容体を標的とする注射剤で、今までの全身的な治療の効果が不十分な方に勧められます。この治療が必要と思われる方は、大学病院をご紹介しています。特に、帝京大学の皮膚科の多田教授とは医療連携を行っており、ご紹介可能です。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)について

手のひらや足の裏に、左右対称性にうみ(膿疱)が繰り返しできる病気です。膿疱とともに赤い斑点(紅斑)や鱗屑と呼ばれるカサカサしたフケのようなものが現れます。初期は水虫と間違われることもあります。この膿疱は無菌性膿疱で、ほかの人に感染しません。また、皮膚以外に、鎖骨を中心に骨や関節が痛くなることもあります。
原因は、扁桃炎・虫歯・副鼻腔炎・中耳炎などの病巣感染や、歯科金属などの金属アレルギーが関係していることもありますが、はっきりとした原因は未だ不明です。
また、掌蹠膿疱症の患者さんは喫煙者が多いことから、喫煙が発症に関係していると考えられるので、禁煙が望ましいです。

当院での治療法

治療方法は、お薬による治療、紫外線による治療、病巣感染や金属アレルギーが明らかな場合はそれらを除去する治療、重症な方は生物学的製剤があります。

お薬による治療

ビタミンD3外用剤(ボンアルファ軟膏やオキサロール軟膏)、ステロイド外用剤、その混合剤(マーデュオックス軟膏やドボベット軟膏)、サリチル酸ワセリンの塗り薬の外用療法が中心になります。また、主に病巣感染を治すためにミノマイシンの抗生剤内服が効果があることがあります。またビオチン療法を当院では積極的にしています。


紫外線による治療

PUVA療法・ナローバンドUVB療法が必要なら大学病院をご紹介しています。狭い範囲でしたら、当院でエキシマライトのご用意があります。

生物学的製剤(トレムフィア)

重症な方に適応になります。こちらも、大学病院をご紹介しています。その他の治療として、扁桃炎の関与が疑われた場合は、扁桃腺の摘出で掌蹠膿疱症が良くなることがありますので、大学病院耳鼻科をご紹介しています。虫歯・歯周病・歯科金属アレルギーの関与が疑われた場合は、歯科をご紹介しています。

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